【オランダ通信 No.3】

①公立語学小学校(Taalschool Ondiep)

タールスクールというのは、ゆっくり学ぶという意味だそうです。
いろいろな国の子どもたちが、オランダ語を学ぶ学校です。

語学はもちろんですが、印象的だったのがトラウマのケアを重点的にされていること。
迫害を逃れてオランダに来た子ども、家で十分な食事ができない子ども、親から適切なケアを受けられていない子ども達も多く通っています。

トラウマのケアで大切なのは、下記3つだそうです。
▪️安全な場所であること
▪️安全な関係性の作り方を教えること
▪️感情と行動を適切に表現すること

感情を表現するためのツールもあります。

トラウマを抱えている子の感情表現をサポートする方法として、どのような工夫をしているかお聞きしたところ、時間をかけてゆっくりと行うことだとお話ししてくれました。

研究結果として出ているのは、そういう子は頭の中がパンパンになっているため、安全を確保することで、自分の言いたいことが表面化してくる。
そして、専門家の力を借りているということでした。

「感情を表すことをサポートする表」👇

②モンテッソーリスクール(Montessorischool Wittevrouwen)

障害を持った子どもたちがなかなかうまく学べないために開発された道具。
医療と教育を組み合わせた学び。

大切にしているのは、
▪️読み書き
▪️計算
▪️指先の器用さ(ボタンを止めるなど)

子ども自身が失敗に気づけるように、工夫している道具を使う(1セットで250万円程度)。

フィジカルとメンタル両方を大切にしていて、自立することを重視しています。

これらの道具を使った作業を「仕事」と呼んでいます。遊びとは区別しています。
▪️遊ぶ:無目的
▪️仕事:目的がある

オランダでは、九九を覚えるということはないそうです。
モンテッソーリスクールでは、赤い球を並べること(仕事)で、掛け算を覚えていきます。

アルママ代表の園田たきねです✨
オランダ通信 №4もお楽しみに!

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この記事を書いた人

園田たきねのアバター 園田たきね サドベリースクールAlumama(アルママ)代表

・サドベリースクールAlumama(アルママ)代表
・高等学校教論(理科) 教職課程修了
・日本コーチ連盟  コーチングファシリテーター
・デモクラティックスクール研修(000グローバルビジョン主催)受講

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