2025年1月24日、こちらの講演会がありとても勉強になりましたので、一部、共有させていただきます!!
・テーマ:イタリアのフルインクルーシブ教育からの示唆
・主催:東京大学大学院教育学研究科 バリアフリー教育開発研究センター
・講師:大内 紀彦先生
アルママでの子どもたちの様子を見ていて、それぞれが助け合いながら、補い合って過ごしていることにハッとさせられます。
みんな、それがすごく自然体なんですね。
自然に配慮して、自然にそれぞれを受け入れていて。
大人の社会ではできているのか…。
能力主義や知識経験があまりにも優先され過ぎていないか。
そんなことを感じています。
いつも子どもたちからは、教えてもらうことばかりです🥹
講演会のメモとして、興味深いポイントをまとめましたので、ご覧ください😊
<日本とイタリアの教育制度の違い>…日本とイタリアの違いが鮮明
・日本⇒「分離教育(特別支援学級など)」で、障害児を取り出して教育させる制度
・イタリア⇒インクルーシブな「社会」を作るための準備段階が学校という考えのため、教育もインクルーシブ
<学校生活の違い>…日本と異なる環境が興味深い
・知識の詰め込みではなく、人間形成、学ぶ姿勢、コミュニケーションスキルなど人関係づくりを介して、「共に生きる力」を育成
・高校は受験がない
・中学・高校ともに13時ごろまで
・基本的にはみんな公立で学ぶ
・幼稚園から中学校は、ずっとクラス替えがない
<教育者のサポート体制>…子どもたちを多面的に支えるシステム
・支援教師だけでなく、アシスタント、教育士がサポート
・医師やセラピストなどもサポート
・教育と医療と福祉が連携している
<先生の働き方>…先生自身が余裕を持って子どもたちに向き合える
・中学・高校の先生の勤務時間は、短め(※19〜24時間/週)
・先生は6月から9月まで休み
【イタリアのインクルーシブ教育の考え方】…人間関係づくりを重視
・コミュニケーション能力や依存先を増やすことで、自立を促す考え方
→障害者だけの職場はない
【日本の分離教育の考え方】…個別最適化の追求
・教育の場を分離した方が、個々の能力を伸ばすには適している
自分でできることを増やす自立
→社会自体が障害児を分離している
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【日本とイタリアは、学校の目的に対する根本的な違いがある】
【イタリア】学校は「社会の準備段階」として、協力し合いながら生きる力を養う場所
【日本】学校は「個々の能力を伸ばす」場所として、自分の力でできる範囲を広げることを重視
※不登校やいじめについて
→イタリアにも不登校やいじめはあるものの、数が少なく、社会問題に発展していない
(学校や社会全体での連携や、受け入れの姿勢が要因の一つかもしれませんね…)
アルママ代表の園田たきねです✨
イタリアと日本の違いを理解しながら、日本でも柔軟に取り入れられる部分を考えることが重要ですね。
教育は社会の未来を形作るものなので、どちらの良い点も活かせるバランスを模索していけたら良いのではと思います!