インクルーシブ教育は「何を学ぶか」から問い直す時代へ ― 日韓国際シンポジウムに参加して ―

おはようございます☀️

1月31日に開催され、参加してきましたので、簡単にご報告させていただきます。

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実は、2022年 国連障害者権利委員会は、日本政府に対し、特別支援教育の中止を勧告しています。
https://arts-forest.net/un-recom/

一方の韓国のインクルーシブ教育事情は…。

「障害者差別禁止法」などの法制度を作り、特別支援教師と一般教師が連携し、分けない教育をすすめています。

(一般教師は専門性が不足しているし、特別支援教師は孤独感を感じているため、その協力が重要とのこと)

ただ障害児を持つ保護者は、

・教育が適切
・通常学級のこと交流が難しい

という理由から、特別支援学校を希望することが多いそうです。

結局は、差別社会を生む分離教育がまだまだあり、日本も韓国も同じような課題を抱えていることがわかりました。

👆特別支援学級が日本と同じように、爆発的に増えています。

東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター副センター長の小国喜弘(こくによしひろ)先生のお話がとても印象的でしたので、ご紹介させていただきます。

日本の状況について。

特別支援教育が必要な子どもは66万人

10年で2倍に増えた

通常学級と、特別支援教育では、教育指導要領が違うので、インクルーシブな教育ができない課題がある

先生の話を聞けない、勉強についていけない子が「別で学ぶべきだ」という理由で排除される

科目教科ではうまくいったインクルーシブ教育の事例は報告されていない

遠足、クラス作りなどは多くある

インクルーシブ教育を見直す時期に来ている

何を学ぶべきかというのを検討しないで、インクルーシブ教育は実現しない

学生の疑問
「私たちが学んでいることは、AIで調べれば出てきます、こんなことを学ぶ必要はあるのでしょうか」

これからは、「連帯、協力、共生」を学ぶことが大事です

自立の概念が大きく問い直されるべきですよね

自立とは、「依存先を増やすこと」

健常者とは、依存先が多い人

障害者は、依存先が集中していること

助けてと言えることが自立ということに変わってきている

これが学校の新しい価値

うまくいっていないのは、日本と韓国だけではない

アメリカでも、北欧でも、ヨーロッパでも隔離が進行している

見えない隔離と言ってもいいかもしれません

一見、同じ空間にいるけれど、実際に支援員がいて隔離されてしまっている

能力主義をを前提としているカリキュラムを立てている限りは無理

外部(社会)は能力主義で構成されている

質の高い労働者として生きていくことを保護者は望んでいる
ここを否定するのは極めて難しい

インクルーシブ教育だけを変えてもなかなかうまくいかない

この難しさにどう私たちはどう抵抗していくのか

考え直す余地はある

学力検査が入っている国では、子どもの幸福度が下がる

点数を上げることがいいことだと考えてしまう

学校の平均点を競う慣習がある

その子に合った学びが権利保障の考え方によって、インクルーシブな教育から排除される

インクルーシブ教育は「やり方」ではなく、「何を大切に学ぶのか」を問い直す段階に来ていると感じました。
そして、子どもを分けない教育とは何か。現場に立つ私たちだからこそ、考え続けたいテーマです。

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この記事を書いた人

園田たきねのアバター 園田たきね サドベリースクールAlumama(アルママ)代表

・サドベリースクールAlumama(アルママ)代表
・高等学校教論(理科) 教職課程修了
・日本コーチ連盟  コーチングファシリテーター
・デモクラティックスクール研修(000グローバルビジョン主催)受講

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